中・高と演劇一筋でストリートダンスには毛ほども興味がなかった大学一年生の春、寮の同じ階に住んでいた素敵な先輩に誘われて大学のストリートダンスサークル(以下SS)の春公演を見に行き、オチました。一目惚れでした。
その公演はただのダンス公演ではなく、アクターと呼ばれるダンサーが演じる無声劇を交えた、ストーリーのあるディレクションダンス公演でした。それを見たとき、学生がこんな素敵な公演を打てるのかと、私も見てるだけのこちら側ではなく、あちら側へ立ちたい、アクターとして、と思ったのです。そう、アクターとして。ストリートダンスを始めるには少々不純な動機だったかもしれません。
ストリートダンスの一般的なイメージや、SSはキツいサークルだし怖い先輩がいるよなどの噂が耳に入ったりもしましたが、恋は盲目と言いますか、惚れてしまったのでしょうがない、単身SSの体験入部に乗り込んでいったのです。蓋を開けてみれば、気さくで面白い先輩方、公演に対して、自分のダンスパフォーマンスに対して真摯で一途な想いの溢れる空気、なんとも居心地の良いサークルで、じわりじわりとダンスそのものも好きになっていき、結局4年間SSの一員であり続けました。
出会う人のほとんどに、ストリートダンスをやっていると言うと驚かれるのですが、イメージってので好き嫌い、合う合わないを決めちゃあ損ですね。
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